東北地方太平洋沖地震災害支援その2
岩手県の先輩(お寺さん)からメールをいただきました。多くの支援の一助になればと思い、こちらに転載させていただきます。
※転載許可はいただいております。
《被災地で感じてきたこと》
こちらはみな元気です。燃料なくて大変なだけです。
気持ち、おかげさま。
※被災地、大船渡と陸前高田に支援物資をお届けしつつ、些少ながらお手伝いさせてもらってきました。
そこで実際感じてきたことを列挙しますね。
【必要なこと】
①ボランティアセンターを通してその場の指示に従うこと
(今は被災地の皆さんがボランティアを結束してがんばっているので、外部ボランティアはやる気を前に出さない心得が大事と思いました。夢中になってやっている時間を奪ってはならないと思って出過ぎずサボらずみたいな。
もしかしたら、現地入りしたとしても役目がなく、その時、『何もできなくてもどかしい』という気持ちを納めることが、現地の方々のためになることもあると感じました。
また、ボランティアは現地で迷惑をかけないように仕度をしっかりと!車中泊や食料など持ち込みは当然ですし、体調や体力は絶対に維持すること)
②ケアの助っ人であれば、県社協が動かしている『沿岸部施設への派遣登録』が早いし安全ですね。
③被災者の心のケア&それを支えている方々の心のケア
(まさに拝聴。話したくなった時にただただ聴くケア。アドバイスはご法度。
昨日、かなり厳しい心理状態の施設職員二人の話を拝聴ケアしてきました。)
④どうしても現地の人のお手伝いをしたい人は…
(ボランティアセンターが本格的に機能する早くても震災から一ヶ月後以降に入ることが必要です。)
⑤ハッキリした目的を持って現地入り
(支援物資搬入、施設訪問、○○地区のボランティア活動とか、決めていくこと)
【喜ばれた物資】
★顔見知りの仲間
(施設の方々からは、『顔見せてくれたのが一番の支援だよ』と抱き着かれたことから…)
★酒、アルコール類
(超喜ばれました。『全然飲めなかったぁ』って。テレビ取材でも、『必要な物は?』って聞かれても『酒』とは言えないから、欲しい物裏一位物資だと確信してきました。娯楽的なものが、必要な時期に入ってると思います。)
★栄養ドリンク
★子供さんのお菓子、絵本、おもちゃ、服
★新しい下着、靴下類
★寝袋
★レトルト食品
★オムツと女性用の物
★電池
★一番は燃料と情報
(ある施設を訪ねたとき『○○さん亡くなったんだってね』と聞かれ、その直前、その○○さんの避難所に会いに行ってきたため、『元気でしたよ』と伝えると泣いて喜んでいた。
携帯もテレビもまだまだの地域がまだまだある)
【少し困っていた物資】
★毛布
★タオル
★バラバラと色々入ってる箱がボランティアセンターに届いた場合
⇒仕分けに混乱して難儀して仕分けてきました。
(この場合、光寿苑方式で届け先をしっかり決めて直接運ぶのがベターでした)
※支援物資を送って下さるのであれば、『光寿苑』までお送りください。必ず、私が現地にお届けしますから!
〒029-5505
岩手県和賀郡西和賀町湯本30-76-1
特養ホーム光寿苑内 太田宛
0197-84-2526
さしあたり、こんな感じでした。また、思い出したらお伝えします。
自分の友人•先輩などが無事でホッしていた自分がいます。
また、わずかな支援活動をして、被災地の方は今も苦しみ続けておられるのに支援しきったつもりで、すぐに安心し、忘れていく自分がいます。
忘れないと、今の生活が成り立たない事もあるでしょう。
忘れる事で、こころの安定もはかれるでしょう。
忘れられるから、いつまでも恐怖におののくだけではない、活力も湧くのでしょう。
しかし、痛んでも悼んでも、私には今の生活があり、家族がおり、仲間がいる。
私はそこに帰り、また震災のしの字も見えない日常を送る。
どこまでも寄り添う事の難しさを痛感。
寄り添う事が難しいのであれば、今はできる事から協力していきましょう。
できる範囲で、無理をしないで、長いスパンで。
初めてメールさせていただきます。
今回の震災を通して少しでも出来ることは?と、我が家にあるおもちゃや絵本を東北の子供たちに送ることができればと思っています。検索サイトでこのページを発見したのですが
キレイなおもちゃと絵本を被災地に届けていただくことは可能でしょうか?
ひらがなを書いた木製の積み木と絵本です。
汚いものは送りません。
他、小さな子供が2人いるので、必要なものがあれば送ることが出来ます。
ご返事お待ちしております。
明石市○○○○***-** 川崎博世 090-****-****
有難うございます。
本日先方に確認をとりましたら、現在受け入れを一時中断しているそうですが、有難くお受けいたしますとの事でした。どうぞ、上記の住所宛に直接送って差し上げてください。きっと喜ばれる事でしょう。
どうやら、このサイトを見たと言って物資が送られてくる事も多くあったそうです。私も支援の一端を担う事ができたのかと嬉しく思っております。色んな意味で、本当に有難うございます。