平成23年 春季永代経法要
春陽の候 皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
日差しが温かい日も増えつつあり、1月にあったサッカーのアジア大会の興奮もどこへやら…。
先月末、そのサッカーのアジア大会の祝賀会が都内で行われました。
応援すると一体感を感じ、自国の選手が活躍すると自己を投影し、嬉しく感じる。さらに普段は愛国心など微塵も口にしないのに、何だか自国に誇りを持ち始め、他国に優越感を覚える。しかし負けると、犯人探しをし、作戦にものを言い、自分は監督気取りです。
これは良い悪いとか正しい間違っているとかではなく、視座の問題だとは言えないでしょうか。
日頃話している内容も、世間が正しいと思えば自分はその世間の一員であるとして胸を張り、その逆では、自分は世間とは別の次元でものを見ているかの如く語り、常にフラフラと痛まない所に避難します。最近ですと、景気が良ければ我が手柄とし、不景気だと不景気のせいにする。
どうも私達は、自分の感情・感覚と異なるものを、自分とは関係の無い別物だ、と見てしまう癖があるようです。
昔は良かった、あいつは変わった…と言っている私も日々変わっているのです。
まもなく長源寺・春季永代経法要です。私以外のあり方を問う私ですが、参詣のご門徒さん方と共に、わが身を問うお念佛の教えにたずねていきたいと思います。
3月13日 午前10時~ と 午後2時~ いずれも本堂にて勤まります。
ご法話は 長浜市宮司町 満立寺御住職 黒田 真 師 です。