Archive for 3月, 2011

東北地方太平洋沖地震災害支援その2

3月 22nd, 2011 Posted in お知らせ | 2 comments »

岩手県の先輩(お寺さん)からメールをいただきました。多くの支援の一助になればと思い、こちらに転載させていただきます。

※転載許可はいただいております。

《被災地で感じてきたこと》

こちらはみな元気です。燃料なくて大変なだけです。
気持ち、おかげさま。

※被災地、大船渡と陸前高田に支援物資をお届けしつつ、些少ながらお手伝いさせてもらってきました。

そこで実際感じてきたことを列挙しますね。

【必要なこと】
①ボランティアセンターを通してその場の指示に従うこと
(今は被災地の皆さんがボランティアを結束してがんばっているので、外部ボランティアはやる気を前に出さない心得が大事と思いました。夢中になってやっている時間を奪ってはならないと思って出過ぎずサボらずみたいな。
もしかしたら、現地入りしたとしても役目がなく、その時、『何もできなくてもどかしい』という気持ちを納めることが、現地の方々のためになることもあると感じました。
また、ボランティアは現地で迷惑をかけないように仕度をしっかりと!車中泊や食料など持ち込みは当然ですし、体調や体力は絶対に維持すること)
②ケアの助っ人であれば、県社協が動かしている『沿岸部施設への派遣登録』が早いし安全ですね。

③被災者の心のケア&それを支えている方々の心のケア
(まさに拝聴。話したくなった時にただただ聴くケア。アドバイスはご法度。
昨日、かなり厳しい心理状態の施設職員二人の話を拝聴ケアしてきました。)

④どうしても現地の人のお手伝いをしたい人は…
(ボランティアセンターが本格的に機能する早くても震災から一ヶ月後以降に入ることが必要です。)

⑤ハッキリした目的を持って現地入り
(支援物資搬入、施設訪問、○○地区のボランティア活動とか、決めていくこと)

【喜ばれた物資】
★顔見知りの仲間
(施設の方々からは、『顔見せてくれたのが一番の支援だよ』と抱き着かれたことから…)
★酒、アルコール類
(超喜ばれました。『全然飲めなかったぁ』って。テレビ取材でも、『必要な物は?』って聞かれても『酒』とは言えないから、欲しい物裏一位物資だと確信してきました。娯楽的なものが、必要な時期に入ってると思います。)
★栄養ドリンク
★子供さんのお菓子、絵本、おもちゃ、服
★新しい下着、靴下類
★寝袋
★レトルト食品
★オムツと女性用の物
★電池
★一番は燃料と情報
(ある施設を訪ねたとき『○○さん亡くなったんだってね』と聞かれ、その直前、その○○さんの避難所に会いに行ってきたため、『元気でしたよ』と伝えると泣いて喜んでいた。
携帯もテレビもまだまだの地域がまだまだある)

【少し困っていた物資】
★毛布
★タオル
★バラバラと色々入ってる箱がボランティアセンターに届いた場合
⇒仕分けに混乱して難儀して仕分けてきました。

(この場合、光寿苑方式で届け先をしっかり決めて直接運ぶのがベターでした)
※支援物資を送って下さるのであれば、『光寿苑』までお送りください。必ず、私が現地にお届けしますから!
〒029-5505
岩手県和賀郡西和賀町湯本30-76-1
特養ホーム光寿苑内 太田宛
0197-84-2526

さしあたり、こんな感じでした。また、思い出したらお伝えします。

自分の友人•先輩などが無事でホッしていた自分がいます。
また、わずかな支援活動をして、被災地の方は今も苦しみ続けておられるのに支援しきったつもりで、すぐに安心し、忘れていく自分がいます。
忘れないと、今の生活が成り立たない事もあるでしょう。
忘れる事で、こころの安定もはかれるでしょう。
忘れられるから、いつまでも恐怖におののくだけではない、活力も湧くのでしょう。
しかし、痛んでも悼んでも、私には今の生活があり、家族がおり、仲間がいる。
私はそこに帰り、また震災のしの字も見えない日常を送る。

どこまでも寄り添う事の難しさを痛感。
寄り添う事が難しいのであれば、今はできる事から協力していきましょう。
できる範囲で、無理をしないで、長いスパンで。

長源寺通信【号外】

3月 21st, 2011 Posted in お知らせ | no comment »

 

長源寺通信【号外】の一部をここに転載致します。

 

 先日の東北地方太平洋沖大震災における救援金のお願いです。

教務所からの依頼金額は1ヶ寺1万円~となっております。受付期限は4月28日までです。おそらく、色々な関わりの中で既に募金をされている方も多くいらっしゃるかと存じますが、出来る範囲で結構ですので、お一人でも多くの方にご協力をお願いしたく思い、号外を出す事と致しました。

 ここに、ある宗務役員のメールを2通ご紹介致します。
※匿名での転載許可はいただいております。

第1通目「被災地より」

今朝から陸前高田にて救援活動を開始し、今無事にベースキャンプの寺に戻りました。お寺も民家も、何もかも津波にさらわれ、想像を超絶する惨状に、適切な表現ができかねます。海岸から6キロ地点の河口まで、瓦礫の山で、遺体収容も間に合っていません。瓦礫の山から次々と遺体が見つかっている状況です。体がバラバラになってしまったお姿、苦しみもがいたであろうお姿、数えきれないご遺体の前で、家族を探し泣いている声、ただ唖然と言葉なく立ち尽くす姿、言葉になりません。私の眼前のこの光景の中にも、足下にもまだ無数のご遺体があるのでしょう。避難所では、一度に一瞬にして多くの家族を亡くし、また家族の安否がわからない不安と悲しみの中、少ない物資を分け合いながら助け合っておられます。今朝から10リッター規制での部分給油が始まり、関係者の安否と物資を自ら求めに行こうと、スタンドに長蛇の列が作られてます。多くの命を失いながらも、必死に生きる命の姿がたくさんあります。子どもが無邪気に遊ぶ姿に、余計に胸が痛みます。この惨状は現実であり、誰にも起こり得ることです。1日1日・一瞬一瞬を大事に生きることの大切さを痛感しています。物が足りません。ここに物を運び届ける燃料が足りません。1人1人の1秒の節電とか応援の言葉で、救われる命が、救わなければならない命がここにあります。生きようとする命があります。全力で、全力で支えましょう。復興したこの街の姿を、またいつか必ずや見れますように。

 

第2通目「極寒です」
先程盛岡に戻れました。
被災地は1日中氷点下の寒さの中、当然ですが疲れが蔓延しています。かくいう私も大雪でトラックのタイヤがスタックして気持ちが折れそうになりました。この雪のために当初予定してた所に1件行けませんでした。
今日私が行った宮古市と山田町は壊滅です。
市街地の主要道路に漁船が何隻も横たわり、海には木材等が浮いたままになっています。現地職員と行っていますが、景色が変わり過ぎて道がわからないという場合もあるくらいです。
火事では、各家庭の風呂水をバケツリレーして鎮火されたそうです。それがなければ保育園・寺・役場は燃えてしまってたそうです。いろんなものを失ったにも関わらず、被災者の皆さんの身命を投じてのその行動にただただ頭が下がるばかりです。
ホームセンターの店員さんも、家族と連絡がとれないけど、(物を求める人に応えることが)今自分にできることなんですと仰っておられ、来てくれてありがとうとまで言われましたが、その姿に人間同士のつながりを感じ、勇気ももらい、こちらがありがとうと言わねばなりません。
またある門徒さんは「親鸞さまのおかげだ」と今生きてここにある心境を表現されました。
自分が、人間で、日本人で、真宗門徒で良かったと本当に思います。
一方で現状を聞くと、ブルトーザーで瓦礫を整理してもご遺体に当たるので、作業は進まないと聞きました。また、災害後によくある傾向として、今は支え合って生活しているけど、仮設で現実を一人で受け止めた時、アルコール中毒と自殺が増加するそうです。
他県への疎開が始まっています。
疎開された方々が、果たして故郷に戻ってくるのだろうか、被災地が空洞化してしまうような気がして心配です。
また、原発事故では、落ち着き始めた頃に、差別が生まれそうで心配でなりません。自分も他人事ではありません。いつ一段落するか全く見えませんが、一段落したらまた新たな問題が生まれてきます。超長期戦になると思います。
でも、やれることは限られているのが現状で、その限られた小さな1つ1つを、1人1人がちゃんと重ね合わせて、被災地に物として・心として届けたいです。
毎日、ウルウルしながら活動してますが、最後まで泣かずにがんばります。

 ※各総代さんか、住職にお預けいただいた救援金は、長浜教務所を通じて被災地に送金致します。ご協力下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

東北地方太平洋沖地震災害支援

3月 19th, 2011 Posted in お知らせ | no comment »

 神戸の震災の際、まだアメリカにいた私にとって、今回の震災は初めての経験でした。

 情けない話ですが、こういう時は何をどうするべきなのかと悩み、ただただ声をかけられるままに反応するしかできていなかった私に、ある北陸の先輩からメールをいただき、何か出来るかもしれないと思いましたので、先ずココにupする事にします。      

※送信者から転載の許可は頂いております。

福井教区のS氏から、情報一本化のために 真宗大谷派 災害支援情報@wiki
を使ってはどうかと提案がありました。
ご賛同いただける方は、有縁の皆様にお伝えください。
よろしくお願いします。

以下S氏よりメール転載
大谷派の災害支援活動の情報があまりにも乏しいのでwikiを立ち上げました。

真宗大谷派 災害支援情報@wiki
http://www47.atwiki.jp/shinsyu/

上記wikiを利用し、大谷派災害支援活動の情報を集約して活動の一助になればと
思います。
 wikiというのは誰でも情報を追加修正する事が出来るものなので、皆で作り上
げることが出来ます。(多少の知識は必要です)

 遠隔地で何かしたくても何をして良いかわからない方にとっても被災地で活動
する方にとっても有意義なものになることを願っています。

 そこで皆さまの心当たりの方に上記アドレスをお知らせいただけますよお願い
します。

 早急な課題としては被災地の情報を集約すること、被爆対策の情報を周知する
こと、同朋会館や各別院が被災者の受け入れを表明したことを受けて本山や各別
院の動きに合わせて協力できる寺院を把握し具体的な動きにつなげていくことで
はないかと思います。
 阪神大震災の時のように同朋会館が受け入れを表明しただけで受け入れ者1名
で終わってしまわないよう動いていければと願っています。
以上

とりあえず、真宗大谷派 災害V活動のブログ
http://ameblo.jp/v-saigai-otani/
をリンクしてありますが、情報を追加していきましょう。
よろしくお願いします。

※近日中に長源寺でも「長源寺通信<号外>」にて災害救援募金をお願い致します。すでに各方面での募金に応じておられる事と存じますが、出来る範囲で構いませんので、ご門徒をはじめとする有縁の方々は、ご協力宜しくお願い致します。また、ご協力いただいた募金は、長浜教務所を通じて被災地に送金致します。